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2008年8月26日

「太陽と月」 Suara

 Suaraの新アルバム「太陽と月」が発売されたので、購入しました。

 AQUAPLUS関係のボーカリストで、今回もAQUAPLUS傘下のFIXレコードからの発売ですが、Lantisから発売されたアニメ「あさっての方向。」のOPテーマや、アニメ「キミキス」のEDテーマ(後期のかな)なども収録。また、アニメ「BLUE DROP」のOP/EDや、PS3用ゲーム「Tears to Teara」のOP/EDテーマも収録。全14曲です。

 で、特筆すべきは、今回はSACD/CDのハイブリッド盤ということ。Suaraは、Super Audio CDで新譜を発売する、現状唯一のアニメ・ゲーム系ボーカリストなのです。

 なお、「今回は」と書いたのは、一昨年発売された2ndアルバムは、SACDシングルレイヤー盤とCD盤の二種類が別々に発売されていたのでした。SACDで、きちんとした音質で再生しつつ、CDから携帯プレイヤーにコピーしたいというユーザには、迷惑な仕様だったことでしょう。自分はSACDのみ購入しましたが。昨年秋に発売された、AQUAPLUS作品の曲のアレンジアルバム「Pure」も、SACD/CDハイブリッド盤だったので、まあ当然の流れではあります。

 ということで、スピーカー、及び、イヤースピーカーでリスニングがてらの音質チェックです。クラシックやジャズでDSD録音されたようなSACDに比べると、今回は主にAQUAPLUSのスタジオで録音されたものだからか、特筆して高音質!…というほどではないですが、自分がSACDを好むポイントである、音のエッジの無さはしっかりしてるのではないでしょうか。特にボーカル。輪郭がふわりとしていて、気持ちの良いこと。ここらは、スピーカーで聴いた方が強く実感できるような。

 録音の関係か、アニメやゲームで使用された曲よりも、今回のアルバムのための新録曲の方が音質的には高めで安定しているような印象です。主に、ボーカルのニュアンスなどが。(まだ聴き込んだ訳ではないので、印象は変わるかも)

 AQUAPLUSは、ホントに唯一といって良いほど、SACDを推進してくれているアニメ・ゲーム系の組織。映像でもBDを推進しているし、より良い音質・画質で作品を楽しみたいと思っているユーザにとっては、希望の星です。DVDからBDへの移行はついに軌道に乗り始めましたが、SACDは立ち上がりから10年経っても普及の目処はつかないですね。ホントにAQUAPLUSが頼みの綱。

 夏コミの後、一人でお酒飲むのも寂しいので知人の関係の打ち上げに混ぜてもらったのですが、その際、(その知人はゲーム制作関係者なので)「ゲームの初回特典に面白いものをつけたい」という話になって、自分が「SACDでサントラをつけたら、全国(推定)1000人くらいのエロゲオタを兼ねたオーオタがもう大喜びですよ!」と告げたのですが、周囲の反応は「ふーん」でした。というか、SACDの存在自体が認識されていないようでした。うーん、オタの集まりですらそうなのですから、こりゃ苦戦するはずだ。

 ホント、AQUAPLUSに続いてSACDを推進してくれる団体は出てこないものか。

コメント(4)

夏コミではどうもです。
僕のいない所でそんな話が。笑
知っていても、SACDは厳しいような気も。PS3とか持ってないと再生出来ませんよ!
素人目には、エロゲBGMを提供するのにSACDはもったいないような…。

…どっかで生音でライブして、それをきちんと録音してSACD、これならいけるんじゃないかと。

あの呑み会では、全然サワムラさんと話せなかったですねえ。
ハイブリッド盤なら、CDレイヤーで普通に聴けるし、SACDレイヤーを聴けばさらに良い音質で…となると、クオリティ志向があるユーザはSACDに興味を持ってくれるんじゃないかなと思うのですよ。
ただ、打ち込み中心だと、音質的にどれだけ意味があるのか…?
打ち込みって、どういう過程でプレスまでデータが行くのか、自分はわかりません。
SACD用のマスタリングの前過程までは44.1kHz/16bitで作られているとしたら、ほとんど意味無いし。

これは紹介しようと思って忘れていたのですが、ゲーム「Garden」のBGMは、全て生音(主にピアノとストリングス)なのです。内容も素晴らしくて、これがSACDだったらと思わずにはいられない。こういうのをSACDでリリースしてくれたらホントに…(特典じゃなくてもいい。)

AQUAPLUSは、こういう取り組みによって「萌えるヘッドフォン読本」(だったかな?)の記事に取り上げられたりと、ゲーム以外の部分でも注目されたりするので、広報・マーケティング的にもメリットはあるとは思うのですよね。

>SACDでサントラ
禿同。大喜びですよ!。

ぶっちゃけ、コミケとかでうってるオリジナルアレンジCDもSACDにしてもえんかと、目の前にいた社長さんに直談判しようとしたらブースのスタッフに止められました。今は反省してます。

あ、すごい。同意見の人がいる。初めてかもしれない。
エロゲの特典にSACDって、局地的にすごく話題性あると思うんですけどね。

コミケの企業ブースで直談判は、たぶん迷惑だと思います(笑

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このページは、むぎが2008年8月26日 23:30に書いた記事です。

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