« 新刊入稿 | Home | 日記絵 (No.385) »

2004年3月 2日

Quartett! 体験版

 littlewitchから、4月発売のWin用エロゲー「Quartett!」の体験版をダウンロードしてプレイ。というか、オートプレイで閲覧しただけですが。

 大槍氏の絵柄は、「北へ…」の第一作の頃はとても好きでしたが、littlewitchでの前作あたりは妙に雰囲気が病的な印象が強くて敬遠してました。ところが、今回のは結構健康的な雰囲気に戻って来てますね。大歓迎。ってことで、ちょっと気になっていた今作「Quartett!」の体験版をやってみました。

 絵柄は可愛いし、音楽物というネタも好み。演奏シーンでは、きちんと生楽器の演奏を使ってるのも嬉しいです。FFD(Floating Frame Director)というシステム〜漫画ライクなコマ割りと吹き出しを使用した画面の構成〜は、前作を知らないので今回が初体験でしたが、なかなか面白いです。こういうシステムを使っているので、体験版の中で時折見せていた漫画っぽいギャグシーンも画面的には違和感がないかも。ただ、話の流れの中では浮いてた気もしますが(笑

 しかし、最近のこの手のアドベンチャー形式のゲームって、主人公のキャラクターに最初からかなり色づけがされていて、プレイヤーを投影する余地が少ないですね。ゲームが、小説や漫画、映画などのメディアに対してもっている一番のアドバンテージは、主人公に対するプレイヤーの感情移入・自己投影だと思うのですが…

 このゲームは4月末頃に発売のようですが、同時期にKeyの「クラナド」もリリースされるんですよね。どうしたものか。

コメント(5)

僕も体験版ちょっとやってみました(まだ途中までしか観きれてませんが...)。

確かに前作に比べてギャグっぽい表現が増えていて、コマ割り(っていうのか?)も漫画っぽい構成になってますね。FFDの使い方としてはかなりこなれてきたのかなって思います。
#前作はTVアニメをかなり意識してた作りだったと思う。
BGMも弦楽四重奏ってのはいろいろ聞かせてくれるところで楽しみではあります。

あとはシナリオかな〜。前作は結構ダメダメだった(^^;と思うので、そのあたりがどれぐらいよくなってるかですね。学園もの(?)なのでちょっと期待してます。

でもなー、ここまで漫画っぽくやるんだったら素直に漫画描いてほしいって気が。ゲームやるのって敷居が高くって...(コストも時間も(^^;;;)。

シナリオ、前作はダメダメでしたか(笑
音楽ものというだけで自分の場合は採点が甘めになりそうですが、
あの絵であのキャラがあれば、あとはそこそこまとめてくれれば満足できそうかなあ。
そんなに大傑作を期待してないので(^^;;

漫画は、ある程度長い話を作ろうと思うと作る側の負担がなかなか(汗
作る側にしてみると、ゲームってのは魅力ある媒体のような気がしています。
FFDのシステム、フリーで公開してくたらなんか作りたくなりそうな(笑

>小説や漫画、映画などのメディアに対してもっている一番のアドバンテージは、主人公に対するプレイヤーの感情移入・自己投影

「Fate / stay night」等のヴィジュアルノベルが小説という形態の進化形であり、それに対して「FFD」のシステムは漫画という形態の進化形ではないか、と考えてみてはどうでしょう?
あえて、その「物語」を表現するためにとる手法として、あえて自己投影という要素を排除していると考えてもいいのではないでしょうか?
アニメーションや映画などは物語の表現形式として、小説や漫画からかなり大きなスパンの進化形として、(演劇などの要素を取り入れて。もっともどの形態が最初のものだったかはわかりませんが)ある程度の完成形としてできあがりつつあります。しかしながら、それらが非常に大きなマンパワーと制作費を必要とし、また多数の人間の才能を貪欲にむさぼることで、絶対の創作者(本来のアイデアを持った作家)の「見えていた」ものと違う完成形を作り出してしまうことがあります。(特に出来の悪い原作付きアニメ)
そういう現実を見据えれば、「Fate〜」であれば奈須氏や武内氏の、「Quartett!」であれば大槍氏の表現にかなり近いものができあがっているのだと信じています。

要は、原作者の目の届く範囲で作れるギリギリの映像化というか、動く表現というのがゲームという形式なのではないかと。
そういう意味で「ノベル」にこだわった小説家の奈須氏と氏の才能にほれ込んでいる(と思うのですが)武内氏の選んだ「ノベル」形式と「漫画」にこだわった大槍氏の現時点での結果がこれらのゲームじゃないか、と。

思わず意味のないことを長文で語ってしまった……。
すみません。

もっともFFDのシステムは無駄なくらいに完成されているそうですので、フリーということはなくても、いずれどこかのメーカーが権利を買って、新しい表現形式として認知されることになるのでは、と妄想したりもします。

とりあえず……。
私は体験版やって、とても楽しかったです。
(買うかどうかはその時期の財布の具合によりますが)

> もっともFFDのシステムは無駄なくらいに完成されているそうですので、フリーということはなくても、いずれどこかのメーカーが権利を買って、新しい表現形式として認知されることになるのでは、と妄想したりもします。

オーサリング環境がちゃんとあればそういう展開は有り得る話ですよね。Macromedia Flashなんかとはぶつかりそうなんですが、FFDでいいのは、うちの環境(Celeron500MHzのノートPC)でも遜色なく動くってことです。

昨今電子出版にいろんな出版社やら端末メーカーがぶらさがってますが、せめてあれぐらいの表現を取り入れてくれないと。紙と同じものを見るのに誰があんな高い端末を買うんだっつーの(^^;。
#話がそれてごめんなさい。

はじめまして。

>オーサリング環境がちゃんとあれば
クリックまんが?
http://www.wa-a.com/b/click/

と書き逃げ。

月別 アーカイブ

この記事について

このページは、むぎが2004年3月 2日 00:01に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「新刊入稿」です。

次の記事は「日記絵 (No.385)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。