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2004年9月21日

Corel Painter IX

 私のメインのお絵描きソフトであるPainterの新バージョン「IX」が発表されました。米国のCorelのサイトから試用版をDLして、早速チェックしてみる。MacOS Xバージョン。環境は、PowerMac G4 800 (Quick Silver 2002)、MacOS X 10.3.5。

 アイコン(9本の指が付いている手)が気持ち悪い。起動時に表示される画面も同様。悪趣味。

 私の場合、ブラシは「エアブラシ」「消しゴム」「スクラッチボード」くらいしか普段使わないので、とりあえずそれでチェック。印刷用に作成した高解像度データ(レイヤー20枚前後・3000x3000pixel程度)をロードして、新規にレイヤーを作って適当にブラシでザクザクと描いてみる。

 現バージョンの8より軽いかも。現バージョンは、うちの場合だと重いデータだとなにかしらの拍子に(レイヤー作成したりとか?)いきなりブラシの追随が悪くなるというか、細かいストロークに付いて来てくれない(一回で長く線を引く場合はいいけど、細かくシュッシュと筆を走らせると、描画されなかったりする)ことがあるけれど、とりあえずそれは試した範囲では発生しなかった。

 でも、拡大や縮小表示の際の画面の再描画は明らかに遅くなってる。これは良くない。

 8で嫌だったのが、ブラシの属性の切り替えをするのにわざわざ「ブラシクリエイタ」を立ち上げないといけないこと。7もそうだったかな?7は試用版を使っただけなので忘れた。けれども、今回は久々にブラシコントロールのパレットが復活。これは嬉しい。かなり嬉しい。

 表示の拡大・縮小の操作は全然変わらん。6以前のインターフェイスに戻してほしい。

 画面を手のひらツールで動かす際に、キーボードでスペースキーを押しながらペンで画面を動かすという操作をするのだけれど、スペースキーを押すと、ツールボックスで選択されるツールがブラシから他のツール(ポイント追加ツール?)に変わってしまう。変わらないこともあるので、状況によるかも。でもこれはダメ。激しくダメ。あ、でも8でも似たような現象あるなあ…

 9で画像をRGBのPSD形式でセーブすると、有無を言わさずプロファイルとして「Internal RGB KODAK sRGB Display」が埋め込まれてしまうっぽい。Photoshopで作成したファイルを改めてPainter IXでセーブしても同様。これは無茶苦茶余計なお世話なんじゃないかしら?

 あと、英語版の試用版なので日本語版がリリースされたら改善されるかもしれないけれど、相変わらずレイヤー名を2バイト文字(つまり日本語とか)でつけた場合、Photoshopに持っていくとレイヤー名が消えてしまう。これは日本語版の8がリリースされた際に日本でのサポート先に連絡して、そちらでも把握していて改善要求を出しているという答えをもらったにもかかわらず、8.1へアップされた時にも反映されていなかったので、おそらくIXの日本語版が出ても変わらないんでしょう。

 つまり、Classic環境でのPainter6を立ち上げて、それでセーブしなおしてからPhotoshopに持っていくという手順から解放されることはなさそうです。

 とりあえずそんなところ。ブラシの(比較的)軽さとブラシコントロールパレットの復活に「こりゃバージョンアップするでしょ!」と思ったのもつかの間、相変わらずのダメっぷりやさらなる改悪部分にかなりげっそり。さてどーするかな。たぶん、今回は見送りかな(苦笑

 私はPainterは3か4くらいから使っていて、飛び飛びな感じでバージョンアップして来てるんですが、幸せはPhotoshopのレイヤー互換になった時がピークで、あとはもうバージョンアップと聞いても全然ワクワクしなくなってしまいました。つまらんなあ…

コメント(3)

レポート読ませてもらいました。
ブラシコントロールパレットが復活したってのが
もう最大の喜び。他はどうなんでしょう。
あとは個人的に縮小表示の際、アンチエイリアスが
かかってくれるようになって、レイヤーの日本語
表記が正常になってくれれば、晴れて完全OSX環境に
移行できます。
前者はOS9(以前)に依存していた機能だと聞くし、
後者もOSXに依存してる部分からくる不具合なんじゃ
ないかと勝手に想像してたりするんですが。
(だから簡単に改修できない?)
正確にはphotoshopが独自の枠内で日本語表記を管理
してるせい?とかとか。

Win版の方がブラシの高速化は明確なようです。もっとも再描画系はやはり問題アリーと(苦笑)

あとはキチンと不具合潰した上でアップデータを出してくれるかどうか、なんですがーがー
(corelにもっとメールが届けばまた違うと思いたいんですけどねぇ)

結局のところ、8と9をケースバイケースで使い分ける方向になりそうな気がする私です(笑
9のエアブラシは、どうも線を描くのに使いづらい感じがしまして。
英語版なので、単に種類を間違えているだけかもしれませんが…
8で、重いデータになると時折発生する反応の遅延(細かいストロークに対応できない状態)が9では起きないのは良いですし。

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このページは、むぎが2004年9月21日 12:59に書いた記事です。

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